前回からの続き。パート2です。
なんとか日暮れ前に黒百合ヒュッテに到着。
八ヶ岳全山縦走の1日目、夕方にボロボロのクタクタになりながらも、黒百合ヒュッテに到着。
もう少し遅くなっていたら日没…という可能性もありました。危なかった。
(普段なら、山で泊まる場合は15時〜16時には宿泊場所に到着するようにしています)
ファストパッキング装備で来ていたため、テントの代わりにツエルトを使っていました。
ツエルトを設営し、ご飯を食べ、お酒を飲み、倒れるように就寝。
2日目がスタート 。
黒百合ヒュッテから麦草ヒュッテ。
黒百合ヒュッテから早朝にスタート。
中山、高見石小屋、麦草ヒュッテと通過していく。
降りては登り返し、降りては登り返しが続くため、結構しんどい…。
1日目の疲れがあまり取れていないせいか、この日の登り返しはどれも大変な辛さだった。
麦草ヒュッテから北横岳。
麦草ヒュッテから縞枯山へアップ。歩きやすい北八ヶ岳と言えども標高はそこそこあるし、登り返しがキツイ。一つ一つの山に対して全力だった。
北横岳のロープウェーが見えてくるあたりになると観光の人が増えてくる。
道も整備されていて歩きやすいが、人が多いためあまり速度が出ない。
ロープウェーの駅から北横岳へ上がる。
ストックを使いながら全身で上がっていく。本当に必死…。
北横岳の頂上も人が多い。ロープウェーで気軽に行ける良い山ですね。
晴れていて展望もバッチリ。
北横岳から蓼科山へ。
八ヶ岳山縦走の北八ヶ岳エリアは、蓼科山へ向かう道と下山の道が核心だと思います。
北横岳から一気に降りる。今まで登って来た分をゼロにする勢いで降りる!笑
それもそのはずである。
蓼科山は八ヶ岳連峰の一部ですが、一つだけぴょこんと独立峰となっているのです。
他の山と違い、蓼科山の登山口から一から登り始めることになります。
登山道はほぼまっすぐ直登。
頂上直下はデカイ岩がごろごろの道。
最後の最後で直登岩登りが堪えた…。
なんとか頂上へ上がるごとが出来た。
休憩もほとんどせずに、帰りのバスの時間が迫って来ているため、そそくさと下山。
蓼科山から女神茶屋まで下山。
下山も下山で必死です。
最初は岩場を下りていくわけですが、下りにくく時間がかかる…。
帰りは茅野駅までバスで帰る計画だったため、できるだけ時間に余裕が欲しい。
焦りながらも慎重に、でも時間も気にしながらの下山。
長距離の縦走で体力も限界に近い。あとは降りるだけ、という気持ちがなんとか支えになっていたかもしれない。
徐々に樹林帯へ入っていく登山道は次第に歩きやすくなり、最後の方では走れるくらい余裕のある感じになった。
「ここで走らなきゃ時間を稼げない」
もうすぐゴールだと思うと意外と足に力が入る。
なんとか女神茶屋前の「蓼科山登山口バス停」までフィニッシュ。
長い長い縦走。それも、自分にとってはかなりのチャレンジングなコース。
やり遂げたことでひとつ自信になった。
すぐさま反省点も浮かんでくるあたり、自分はまだまだやれるんだ、という気になる。
帰りはバスを途中で下車し、「蓼科温泉」で汗を流した。
まとめ
一度は挑戦したい「八ヶ岳全山縦走」。
小屋泊まりや、ファストパッキング装備だと相性がいいと思います。
出来るだけ時間を短縮することを考えた方が良さそうですね。
そのためには自分の体力や装備についてよく知っておくことが必要です。
体力に自信がない人だったら泊まる日数を増やしたり、
装備も軽量化を考え、余計なものは出来るだけ持たないようにすると体への負担を抑えることができます。
コース全体を通して、景色は言うまでもなく良いです。
南と北では山の雰囲気が全く違うので飽きることもないです。
縦走中、小屋はたくさんありますし、エスケープルートも多くあります。
気軽に、とは言えませんがチャレンジしやすい環境ではあると思います。
自分の限界を知る、または押し上げるナイスなコース「八ヶ岳全山縦走」でした。